【妊活】子宮をフカフカのベットにするために必要な栄養とは

近年、30前後で結婚し、仕事のキャリアを積んで30代後半で初産というのが普通になってきました。

そうは言っても、いくつになっても望めば妊娠する・・というものではありません。やはり残念ながら生物学的に妊娠するのは厳しくなっていきます。

ですが、みなさんそれぞれに人生のタイミングというものがあります。

そのタイミングが訪れた時に妊娠できる身体作りをしておきたいですね。

*以前、妊娠に必要な栄養素に関してはまとめ記事を書きましたのでそちらも参考にしてください。

当院で妊活サポートをしていく中で、着床しにくいという悩みを持つ方がいらっしゃいます。

妊娠検査薬で陽性反応がでたのに産婦人科では妊娠が確認されなかったり、次の生理が来てしまったりすると、す〜っっごくショックですよね😢

それで、今回は受精卵が着床しやすくするために必要な栄養について書いてみます。

フカフカベットで居心地よく

受精卵が子宮にしっかり止まらず流れてしまう場合、子宮の粘膜がフカフカベットの状態になっていないことが考えられます。

フカフカではないツルツルベットだと、受精卵がとどまることができずに滑り落ちてしまいます。

では子宮内環境を整え、赤ちゃんの居心地が良いフカフカベットを作るために必要な栄養は何でしょうか。

ビタミンA、D、亜鉛、鉄、ビタミンC、ビタミンB群、タンパク質

これらの栄養素を意識していただくことで、着床できるようになる可能性があります。

さらに上記の栄養素は卵のグレードを上げるのにも役立ちます。沢山卵がとれることより、グレードが高いことの方が大事です。

上記した栄養素は考えてみると動物性タンパク質に多く含まれる栄養素ばかりです。

それで、ダイエットのために野菜ばかり食べていたとか、お肉が好きじゃないから少ししか食べていなかったという方は食生活を意識的に見直していただく必要があります。

赤身の肉や魚も食べましょう。胃が弱くて消化できていない人も多いので、そういう方には大根おろしやレモン水を食事に取り入れたり、消化酵素(薬か海外サプリ)を使用することをおすすめします。

ビタミンAが必要な理由

赤ちゃんのフカフカベットに必要な栄養素は幾つもありましたが、特にお伝えしたいのがビタミンAです。

 

ビタミンAを多く含む食べ物
鶏レバー、豚レバー、アンコウの肝、ウナギ、卵、小松菜、カボチャ、人参、ほうれん草、海苔

ビタミンAは赤ちゃんが欲しいと思う人には男性にも女性にもぜひしっかりとっていただきたいです。

ビタミンAは粘膜の材料であることから、赤ちゃんのフカフカベットを作るのに欠かせませんし、卵を作るのにも必要。そして男性の精子の正常な形成にも必要です。

ビタミンAは赤ちゃんのためにも重要な栄養素です。

胎児期には活発な細胞分裂と分化を繰り返しています。

ビタミンAは細胞の増殖分化、特に骨や神経系の分化や形態形成に深く関わっています。

そのため、他の栄養素が十分あってもビタミンAが不足していると赤ちゃんの成長に影響が出やすくなります。粘膜が弱くなって感染症になりやすい、夜盲症や失明、白血病リスクも上がるという報告があります。

Role of Vitamin A/Retinoic Acid in Regulation of Embryonic and Adult Hematopoiesis.

 

細胞の分化とは?
目の細胞が目になるとか、皮膚の細胞は皮膚になるのが細胞の分化。
このように正しく振る舞うよう細胞核に働きかけるのがビタミンAなのです。
(亜鉛やビタミンDも関わっています。)
赤ちゃんが奇形にならないように、ビタミンAの摂取は重要ということです。
関連して、ビタミンAが不足している人は細胞の分化が正しく行われないことでイボやホクロ、腫瘍ができやすくなります。
ホクロの多い人や、ポリープができやすい体質の方は、ビタミンA不足を疑ってみましょう。

 

ビタミンAの上限摂取量に変化が!

意外だったのですが、ビタミンAの推奨されている量や許容される上限摂取量に関しての見方は随分アップデートされています。

20年前に出された「第 6 次改定日本人の栄養所要量」では、以下のようになっていました。

年齢別、男女別で別れてはいますが、ざっくり書くと‥

・成人の必要量:540〜600μg

・許容上限摂取量:1500μg

 

日本人の食事摂取基準(2020年)によると、

・成人の必要量:450〜650μg(2400IU)

・許容上限摂取量:2700μg

許容上限量の大幅修正に、

え?!!( ゚д゚)

2度見しちゃいましたw

ちなみに妊婦さんはの必要量は+80μgです。赤ちゃんの分も必要だからです。実はこれも以前は+60μgでした。

栄養摂取基準の設定は、これまで世界各国で行われてきたヒト試験の結果をベースに、非常に緻密に設定されているそうです。

その結果か、ビタミンAの必要性、上限値への見方が修正されていたんですね。

 

ビタミンAというと、過剰症ばかりが指摘されます。

でもビタミンA不足だと、妊娠しませんし、赤ちゃんの奇形リスクや病気のリスクが上がります。発展途上国では今でもビタミンA不足による夜盲症や失明が課題です。

なんだか現状と矛盾していますよね。

ビタミンAの過剰症はどういう時に起こるのでしょうか。

少し難しい点ですし、長くなるのでそれはまた次回書いていきますね!

実は分子栄養学的にはビタミンAを治療レベルで使うので、国の上限値を大幅に上回る量を摂取します。もちろん過剰症はでませんから大丈夫です。

なぜそんなに大量にビタミンAを摂取しても過剰症が出ないのか?

その辺りも含めて次回お伝えします。

 

いずれにしても、フカフカ粘膜を作るために、特にビタミンAを意識して欲しいということでした。

卵のグレードをあげたい、卵が着床し順調にとどまる環境づくりをしたい、という方はぜひ当院の栄養外来でご相談ください。

(執筆:分子栄養学カウンセラー大野真理)

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