
当院で一番人気の遺伝子栄養検査ですが、どんな方が受けているのか書いてみたいと思います。
まずは遺伝子栄養検査でわかることをざっと復習しましょう。
遺伝子栄養検査でわかること
当院の遺伝子栄養検査は、
・肥満関連遺伝子
・生活習慣病関連遺伝子
・肌老化関連遺伝子
を調べています。
まず肥満関連遺伝子で自分の「たんぱく質」「脂質」「糖質」の代謝リススクがキャラクター別で理解しやすくまとめてあります。
それを元に、太りやすさや効果的な運動の種類、何を食べると太りやすいか、どんな食べる順番が理想的かなどがわかります。
生活習慣病関連遺伝子も調べるので、将来病気になるリスクを抑えるため、どんな食品に気をつけるべきかもチェックできます。遺伝的に自分にあった食材まで見れるのも大きなポイントです。
あとは肌老化関連遺伝子ですが、これがわかると、自分がしみ、しわ、たるみ、のどれに特に注意を払ってケアするのが効果的なのか知ることができます!
化粧品選びに間違いがなくなりコストダウンにも繋げられるのが嬉しいところ。
人生100年時代。今の若い世代は、70代でも働かなくてはいけなくなりそうですし、どうせ生きちゃうなら、いつまでも元気で美しい方が嬉しいに決まっています。
遺伝子栄養で自分に合ったカラダケアをしていただきたいと思います!
遺伝子栄養検査を受けた人たち
さて、実際にはどんな方が遺伝子栄養検査を受けているかご紹介しましょう。
まず最年少は生後6ヶ月の赤ちゃんです。
離乳食の時から、自分のウイークポイントを理解して食べるものを選べますね!羨ましい!
このベビーちゃんのご両親やおじいちゃんおばあちゃんも遺伝子栄養検査を受けておられます。
おじいちゃん、おばあちゃんは、すでに遺伝子のリスクがすでに表に出ておられましたので、しっかり栄養指導をさせていただきました。
ちなみに、当院での遺伝子栄養検査の良いところは、分子栄養学カウンセラーから専門的な栄養アドバイスを受けられるところにもあります。(検査費用にカウンセリングも含まれています)
60代の方も多くいらっしゃいます。生活習慣病リスクが知りたいとか、肌老化リスクを知りたいといお考えのようです。
自分の人生の答え合わせをするような感じになって面白いようです。
分子栄養学的な55項目以上の血液検査と合わせて検査を実施することで、遺伝子リスクと現状を比較できますので、より的確な対策が可能になるのが素晴らしいと感じています。
当院で一番多く検査されているのは40〜50代の女性です。体の変化を強く感じ始め、これからが気になる世代ですよね。
特に自分のタイプを知って衝撃を受けやすいのが「キリン」タイプの方です。
お肉や魚をご主人には食べさせていたけれど、太ることを気にして自分はあまり食べないようにしていた…という、ちょっとぽっちゃりした方がいらしたんですが、その方も「キリン」さんでした。
「キリン」さんは遺伝子的には太りにくく痩せ型です。「たんぱく質の不足に注意!筋肉がつきにくい」というタイプで、たんぱく質をしっかりとらないと太ります。
それなのにお肉や卵を控えると、エネルギー量が足りず、手っ取り早くエネルギーを作るために甘いものが欲しくなります。そして甘いものを食べ過ぎて太ってしまうのです。
「こんなに気をつけているのに…そんなに沢山お肉食べていないのに…」と不思議に思っていたそうですが、それもそのはずですね。
さて、肥満関連遺伝子の検査で、一番肥満リスクが大きいのは「あざらし」タイプです。
あざらしの見た目と同じく、ぼってりと丸くなりやすいタイプ。
でも、実際のところ遺伝子のリスクがあるとしても、生活習慣が良ければさほど大きな影響を受けずに済みます。
遺伝子リスクが表に出るのは30%くらい。7割は生活習慣に気をつけることでコントロールできます。
実は私も悲しいかな「あざらし」タイプなのです。
でも、10年近く分子栄養学に基づいた食べ方をしてきたので幸い太ってはいません。
以前、マクロビオティックを取り入れて玄米菜食をしていた時期は、今より量的には食べていませんでしたがぽっちゃりしていました。
あざらしさんもキリンさんと同じくたんぱく質が不足で太りますからね。
今は、自分のタイプに合った「食べる順番」もわかったので、さらに調子がよくなり太りにくくなったと感じています。
予防医療の一助に
日本人の死因トップ3は生活習慣病です。
つまり、生活習慣を見直すことで、発症を予防したり、遅らせたりできる病気ばかりだということです。
自分の遺伝的な要素を知った上で、自分にとって適切な運動、食事、ストレス対策などの生活管理ができれば、肥満、糖尿病、高血圧、脂質異常症、認知症、がんといった厄介な病気を予防可能です。
遺伝子栄養検査は究極の自分取り扱い説明書です。遺伝子は変わらないので一生に一度で良い検査。これから一生使えます。
毎月の【分子栄養学】相談会の中で、遺伝子栄養検査のご説明もしていますので、ぜひご利用ください。
(執筆:分子栄養学カウンセラー大野真理)
http://midworld.info/2019/05/10/idennsieiyou/