やっぱり肉を食べるとガンになるのか?!

「がん家系だから、がんにならないように色々勉強している」

という方によくお会いします。

そういう方は、肉や卵はがん化しやすくなると考えて、できるだけ控えておられることがあります。(嫌いじゃないのに)

私もそうでした。

なぜなら、食事法に関するセミナーや書籍で教えられることは、どれも肉や卵を控えましょうというものだったからです。

肉を控えるべき理由としては、

・たんぱく質はがん細胞の餌になる

・動物性の脂肪が炎症を起こす

・家畜の餌に使われる抗生物質やホルモン剤の問題

・消化しにくいので腸にとどまって腐敗する

といったことでした。

今思うと”それはそうなんだけど、、、ちょっとおしい!”という知識。

しかしマイナス面しか見ていなかったため、”腸で腐るなんて怖いし、がんになるんだったらお肉は食べない方が良いに決まってる・・”と考え、お肉を食べることに罪悪感すらありました。

実際のところどうなのか

2007年になされた世界がん研究基金(WCRF)と米国がん研究協会(AICR)による報告によると、赤肉(牛、豚、羊)加工肉の摂取は大腸ガンのリスクを上げることが「確実」と判定されています。

それで赤肉は調理後の重量で週500g以内、加工肉はできるだけ避けるよう勧告しています。

「ほらね〜〜。やっぱり肉はがんの元なんじゃないの」

と思えますが、これは欧米人のハナシであることを忘れてはいけません。

 

IARCの評価の基になった国々の赤肉摂取量は1日50〜100g。中には1日200g以上食べている地域もあったとのこと。

ちなみに米国人はBMI(肥満指数)の平均が30の域になってきています!

一方、日本はどうかというと、標準BMIは22。24以上は肥満とされる国です。

そんなスマート国民ですから、ちょっと欧米とはかなり状況が違うのです。

2013年の国民健康・栄養調査によると、日本人の赤肉・加工肉の摂取量は1日あたり63gと世界的に見ても非常に低いことがわかりました。

とはいえ日本のがん予防・検診研究センターの調査では、女性で毎日赤肉を(調理前の重量で)80g以上食べるグループでは結腸がんのリスクが高かったとのこと。やはり食べ過ぎるのはよくないことがわかります。

それ以下の摂取量ではリスク上昇は見られなかったとのことです。

そんな訳で、日本人の平均的な赤肉の摂取量の範囲であれば、大腸がんリスクを上げる可能性は小さいと言われています。

 

とはいえ実際のところ日本人の大腸ガンは増加しています。

肉食に偏った人が増えたこともありますが、それ以上に問題なのは野菜不足加工食品を多用する現代人特有の食生活。つまりミネラルや食物繊維不足です。

腸が腐敗しないように、お肉を食べる時はお野菜もたっぷり食べるようにしたいものです。

まずはお野菜を買うところからです。お買い物にいく時間がない方は宅配などを利用して、いつも冷蔵庫にお野菜があるようにしたいですね。

腸が腐敗しないように

よく噛まず、胃酸や消化酵素も不足しているとすれば、タンパク質が未消化の状態で腸に行くことになり、腸内環境が悪くなります。

そうすると悪玉菌が増えてガスが発生します。臭いオナラが気になっている方は要注意です。それは腸内が悪玉菌優勢になっている”しるし”です。

やはり、

・肉の食べ過ぎ
・野菜不足
・咀嚼不足

には注意したいですね。

しっかり噛んで、野菜も毎食両手のひらに乗るくらい(1日350g目標)たっぷり食べましょう!

詰まるより切れるリスク

赤肉に関しては飽和脂肪酸の摂りすぎが、動脈硬化を招き、ひいては心筋梗塞・脳梗塞に至ることを心配されます。

しかし、肉を敬遠し過ぎると脳卒中(出血性)のリスクを高めることがわかっています。

実際、日本においては脳卒中の方が心筋梗塞より多いことから、動脈硬化を気にして赤肉を避けるよりも、むしろもう少し意識的に摂取する必要のある人の方が多いと言えそうです。

食べるなら、脂身の多い部分を避けて、赤身の多いロースになさると良いでしょう。

最近はこういった情報が多く提供されるようになり、頑張ってお肉を食べる高齢者が増えています。良い傾向ですね!

がんの餌はたんぱく質より、コレです

タンパク質がガン細胞の餌になるという話はどうなのでしょうか。

確かにがん細胞は体タンパク質も分解し、糖に変えて吸収しようとします。(ナイトロジェントラップ現象)だからがん患者さんはやせ細っていくのです。

しかし、がん細胞は食べたタンパク質を直接利用している訳ではなく血中のタンパク質を分解しています。がん細胞に正常細胞が壊されるのですから、もともと痩せている人は不利になります。

それで太っている人より痩せている人のガン死リスクが高くなっています。

タンパクが奪われることで免疫力も落ちますから、ガン細胞に負けないためには肉を極端に避けている場合ではありません。

 

さらに、がん細胞が増殖し転移するためのエネルギーにしているのは主に糖質です。

ですからがん予防を考える時に特に気をつけるべきなのは糖質の摂りすぎです。

この情報はここ数年で随分浸透したので、がん対策にも糖質制限を行う人が増えました。

ただ、一方で極端な糖質制限が合う人は少数です。まずは自分の栄養状態を知った上で適切な対策をなさっていただきたいと思います。

*分子栄養学に基づく検査は当院でも行なっております。

 

何れにしても、”お肉を食べたらがんになる”と言うのは極端な考えだという事はご理解いただけたかと思います。

どんな食材にもメリットとデメリットがありますので、その両面を理解した上でバランスの取れた見方をしていきたいですね。

 

(執筆:分子栄養学カウンセラー大野真理)

院内セミナー開催のお知らせ!

女の幸せは栄養で作れる!?
生理の悩み&子宝セミナー

セミナー内容:
今回のスペシャル講師は、
熊本からお越しいただく助産師・看護師・分子栄養学カウンセラーという
素敵な経歴をお持ちの黒瀬麻希先生です!!

参加者特典として、
自分の骨盤タイプを知り、
セルフメンテナンスができるチェックシートをプレゼント!

黒瀬先生に、女性だからこその辛さを
女性の幸せに変えるには何が必要なのか教えていただきましょう!
日時:
2019年9月25日(水) 10時30分~12時時

場所:
天神ホリスティックビューティクリニック
福岡市中央区大名1-14-45 QizTENJIN 3階

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事