2018年の年末の話。紅白出場が決まった矢先にジャニーズの「Sexy Zone」松島聡さんが突発性パニック障害のため一時離脱するという報道があったことは記憶に新しいところです。

その少し前には「King & Prince」の岩橋玄樹さんも同じ理由で活動休止を発表しています。

実は芸能人にパニック発作の経験を持つ方は少なくありません。

ちょっと調べてみると、元野球選手の長嶋一茂さん、「KinKi Kids」の堂本剛さん、ミュージシャンの星野源さん、美容家のIKKOさん、お笑い芸人の「中川家」剛さんなどなど・・・。沢山いらっしゃいます。

 

パニック発作を起こすのは2〜30代女性に多いとされていますが、実際は年齢・性別関係なく珍しくない病気になりました。

パニック発作に襲われると、予期せぬ動機、息切れ、呼吸困難、「このまま死んでしまうのではないか」という強い不安や恐怖心があります。

今売れている芸能人にカミングアウトしている方がいらっしゃることからもわかる通り、パニック発作は極度の緊張状態が続くこと、過労や睡眠不足が影響します。

アルコールやコーヒー(カフェイン)の摂取なども発作を誘発するようです。

気持ちの問題のように捉えられがちですが、近年では脳機能障害として扱われるようになっています。

セロトニンが出てないとか、ノルアドレナリンが多いとか、GABAが足りないといったことですね。実はそれって分子栄養学の得意分野です!

分子栄養学で考える、パニック発作が起きる原因

これまでパニック発作を経験した方のご相談を受けることがありましたが、みなさんやはり何らかの栄養欠損が見受けられます。

私が知っている方に関しては細身の方が多かったです。

食べてない訳ではないとおっしゃいますが、やはり食べている量が少ないし、野菜か炭水化物に偏っておられました。玄米菜食をしていたとか、忙しくて朝昼はほとんどまともな食事をしていないとか・・。

パニックが出るタイプによくある体の状態は以下のようなものです。

鉄欠乏性貧血

これまで私の出会ったパニック障害を持つ方は女性ばかり。それもあって、全員見事に鉄欠乏性貧血が見られました。

これはただの経験値ですが、パニック発作を起こすと言われる女性に合うと、まず鉄欠乏を疑ってしまいます。

これを調べるにはヘモグロビン値だけではダメで、体内の貯蔵鉄を調べるフェリチン値を見ます。

*一般的な健康診断にはフェリチン値の項目はありません。当院の55項目血液検査や、貧血セットでフェリチン値を調べられます。

鉄欠乏になると酸素を十分運搬できませんし、ミトコンドリアという細胞のエネルギー工場の機能が落ちてしまいます。脳に酸素が十分運搬できないと精神症状が出てきます。

最近では、鉄欠乏とパニック発作の関係を知って、安易に鉄をとる方が増えましたが、鉄は活性酸素を発生させるという一面があるため使い方に注意が必要です。

フェリチン値も上がりすぎは「炎症」を意味します。生理のある女性が100を超えていたら要注意。むしろ鉄は禁忌です。

あなたがどんな鉄サプリをどの程度使うと良いかはご相談ください。

低血糖症

甘い物好きで、朝から菓子パン、昼はソースを絡めたパスタだけ、夜はスーパーのお惣菜とアルコール・・そんな生活をしていたら確実に新型栄養失調になるだけでなく、低血糖症にもなってしまいます。

実はパニック発作は反応性低血糖症の症状である場合があります。

しかし、糖質過多の食事はしていないとか、野菜から先に食べるようにするなどして血糖値スパイクを起こさないように気をつける人が増えました。

そんな方でも、実は低血糖症になっていることがあります。

そういうキチンとした真面目な人は、なんでも一生懸命。休めなくて副腎疲労になりやすいという一面があります。

そして副腎疲労になると、コルチゾールをはじめとするホルモンの不足により血糖値を維持するのが難しくなります。

それで、きちんと食事をしていても、食後3時間ほどすると低血糖症状が出始めます。

必要な休息と栄養素をとり、適切な血糖コントロールをすることによってパニック発作が起きないようにしていくことができます。

B6不足ー腸内環境

腸内環境が悪いとビタミンB6が作られません。また、動物性タンパクを極端に避けている人もB6不足になります。

ビタミンB6が不足するとB6を補酵素としているセロトニンやGABAが作れなかったり、ノルアドレナリンが出過ぎたり・・・まさにパニック発作の原因と言われる状態になってしまいます。

場合によってはサプリメントで補給するのも良いのかもしれませんが、B6が不足する原因を探る方が先決です。

まずはB6を作れる体にしていきたいので腸内環境の改善を優先されることをおすすめします。

そして健康のために肉を食べないようにしているような方も、可能なら赤身の肉や魚の摂取を意識していただきたいところです。

炎症があることも疑われますので炎症の出どころも探りたいですね。

心理学的な要因も含め、他にも複合的な要素が絡んでいることがほとんどです。

お薬で症状を抑えることも助けになりますが、やはり根本的な原因にアプローチして生活を楽しめるようになりたいものです。

総合的に判断するためにも生化学的な原因を突き止める検査をなさってはいかがでしょうか。

 

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事