飽食の時代に、なぜあなたも新型栄養失調?!

2019年5月の院内セミナーでの学びをシェアしたいと思います。

今回は医療機関専用のサプリメントを提供している株式会社ヘルシーパスの九州担当、藤田浩明氏をお招きして

「飽食のニッポンで栄養失調?!ー新型栄養失調とは」

というテーマでお話していただきました。

 

かなり情報量が多く、参加者の皆さんも真剣に聞き入っておられました。忙しい中で準備して下さったことに感謝します。

このセミナーを作るに当たって参考にされていたのがこの本。

 「食事でかかる新型栄養失調」

絶版になっているのか、アマゾンでは中古しかなく5千円以上するようです(泣)

 

新型栄養失調とはどういうことでしょうか。それは、現代の日本人は十分なカロリーは取れているけれど、ビタミン・ミネラルが欠乏しているというものです。

個人的に非常に驚いた点があります。

それは、厚労省の国民栄養調査によると、8割の人が加工食品を毎日のように利用しているとみているということです。

つまりゼロから手作りのものを食べていないのです。

加工食品に頼りきりになることで、ビタミン・ミネラルがどうしても欠乏する訳です。

なぜ加工品だとビタミン・ミネラルが不足するのだろうと思われるでしょうか。

その理由を二つだけ書いてみます。

1、純水で栄養が抜ける

外食チェーン店やコンビニ弁当は安くて手軽です。お野菜もキレイに整っていて色も鮮やかです。

なんであんなにキレイな色なのか考えたことがあるでしょうか。(そこまで考えなくても普通です。私も考えたことありませんでしたw)

普通、手作りの煮物や、刻んだだけの生野菜は時間が経つと色が黒ずみます。

この黒っぽい色はミネラルの色です

でも色が黒ずんだ野菜では、見栄えが悪い。これでは売れませんよね。

それもあって、多くの野菜は中国などでカットして純水(真水に近い水)で水煮しています。扱いやすくなりますし。

不純物を極力取り除いてある純水は、なんでも溶かし出すという性質があり、野菜のミネラルも抜けやすいのです。

だから、純水で洗ったり煮たりした野菜はミネラルが抜けている可能性が高いのです。でもその代わりに色が黒ずんだりはしません。色鮮やかに仕上げられます。

「彩(いろどり)野菜の幕内弁当」なんて書いてあると、見た目もよく、体にも良さそうですが、実は栄養的にはスカスカだったりする訳です。

(市販のお弁当は着色してキレイな色になっているものも多いですが)

いろどりが多少悪くなっても、ビタミン・ミネラルがとれるお弁当の方がいいですね。

一番は手作り弁当です。でもあえて言えば、コンビニ弁当よりは、自分のところで野菜や肉を購入してゼロから手作りしているお弁当の方が栄養が残っているのでおすすめです。

外食も同様。既に調理したものをレンジでチンするだけのチェーン展開のお店よりも、お野菜を洗うところから自分たちで行なっているお店を利用したいところです。

2、リン酸塩でミネラルを排泄

ミネラルが多いと、加工後、時間とともに食品の色が悪くなるということを書きましたが、これを止めるのに便利なのが「合成リン酸塩」という添加物です。

見た目をよくするだけでなく、製品を柔らかくしたり、プリプリの食感にするためによく利用されています。

合成リン酸塩は、鉄や亜鉛、マグネシウムといった人体に必要なミネラルと結合して、食品の変化を止めてしまいます。その上、体へのミネラルの吸収も阻害してしまうのです。

加工食品を摂る機会が多く、リンが過剰気味の人は、他の必要なミネラルを排泄してしまって、ビタミンミネラル不足に陥っていることがあります。

以前は、「合成リン酸塩」の表示は多くの加工食品でみられましたが、評判が悪くなってしまったことから、「メタリン酸Na」と書かれていたり、「Ph調整剤」「アミノ酸等」「膨張剤」「乳化剤」といった表示に隠れているそうです。

きちんと表示されないことがほとんどなので、ますますわかりにくくなってしまいましたが、加工食品が多いとリン過剰になりがちという認識で間違い無いと思います。

何しろ、加工食品や外食に頼りすぎた食生活が新型栄養失調を招くことはご理解いただけたでしょうか。

まずは、簡単でいいので旬の素材(野菜、果物、魚、肉)を購入して手作りすること。

これが新型栄養失調から抜け出すための一番のポイントです。

野菜を刻むだけ(ちぎるだけでもいい)、お肉を塩・コショウして焼くだけ、そんな簡単なものでも、お弁当を買うよりはるかに色々な栄養がとれます。

アトピーや花粉症、うつや精神疾患、がん、動脈硬化、糖尿病・・・生活の質を落とす現代病が実は栄養失調から来ているとしたら、ちょっとした食事の心がけだけで大きく改善する可能性があるのです。

人の脳はミネラルで動いていること、質の悪い油の影響をダイレクトに受けることを考えると、キレる子供にキレる大人、学習障害やADHD、恐ろしい児童虐待といった社会問題も新型栄養失調に由来していると思えてなりません。

より良い社会のためにも、栄養に関する教育は急務です。

お食事は買うものではなく作るものです。その意識の転換があなたの未来を、ひいては日本の未来を変えるかもしれません。

 (執筆:分子栄養学カウンセラー大野真理)

 *詳しい内容はタイトルをクリックしてご覧になってください。

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※病態の改善に必要な食事は人によって異なります。個人的にお試しになり健康被害が生じても、当院では責任を負いかねますのでご了承ください。
本記事の内容は、医学的治療に置き換わるものではありません。当院では、詳細な診察、検査を行った結果から個別に最適な栄養サプリメントやお食事をご提案しています。栄養対策をご希望の方は分子栄養学外来をご利用ください。

 

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